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【バーチャルシンデレラプロジェクト】その後の物語について

「バーチャルシンデレラプロジェクト」って、結局どうなったか覚えていますか?

指原莉乃さんがクリエイティブディレクターを務めて、ソニーミュージックとbilibiliが手を組んだ、あの大型VTuber企画です。

結論からお伝えすると、2021年12月に始動して、2022年4月にグループ名「NHOT BOT」としてデビュー、そして2023年3月31日に当初の予定通り1年間の活動を終えました。

メンバーのその後は、個人勢として活動を続ける人もいれば、VTuberそのものを引退した人もいるんです。

この記事でわかること↓

  • バーチャルシンデレラプロジェクト(VCP)の全体像
  • グループ「NHOT BOT」の結成から解散までの軌跡
  • メンバー6人それぞれの卒業後の動向
  • プロジェクトが残したものとVTuber業界での意義

それでは、企画の始まりから順番に振り返っていきましょう。

バーチャルシンデレラプロジェクト(VCP)とは?

バーチャルシンデレラプロジェクト(VCP:Virtual Cinderella Project)は、ソニー・ミュージックエンタテインメントとbilibiliによる共同プロジェクトで、指原莉乃さんがクリエイティブディレクターを務めた1年間限定のVTuberアイドル企画です。

中国で人気を博していた日本人VTuber3名に、オーディションで選ばれた新メンバー3名を加えて、グローバルで活躍するアイドルグループを生み出すという、前例のない挑戦でした。

プロジェクトの基本情報

ざっくりとしたスペックを表で整理しておきます。

項目内容
プロジェクト名バーチャルシンデレラプロジェクト(VCP)
始動日2021年12月14日
グループ名NHOT BOT(ノットボット)
クリエイティブディレクター指原莉乃
運営ソニー・ミュージックエンタテインメント/bilibili
期間1年間限定
キャッチコピー人生を変える、時計を動かせ
活動終了日2023年3月31日

「1年間限定」っていうのが、最初から決まっていたって正直けっこう珍しいですよね。

VTuber業界って基本的に「いつまで続くかわからない」ものが多い中で、終わりを決めて始まる企画ってあまり聞かないんです。

キャッチコピー「人生を変える、時計を動かせ」の意味

このプロジェクトのキャッチコピーは「人生を変える、時計を動かせ」でした。

シンデレラのモチーフをそのまま企画名に込めていて、「時計の針が0時を指すまで」=1年間という限られた時間で、メンバーの人生もファンの時間も動かしてやろう、という意図が感じられるんですよね。

ロマンチックなんだけど、ちょっと切ない設計だなって個人的に思います。

プロジェクトの座組と参加した豪華メンバー

「指原莉乃×ソニーミュージック×bilibili」という時点で、もうかなり大きな企画だってわかりますよね。

ここでは、誰がどんな役割で関わっていたのかを整理していきます。

クリエイティブディレクター・指原莉乃の役割

指原莉乃さんは単なる「名前貸し」ではなくて、楽曲の作詞も自ら担当していました。

第1弾シングル「明日君の手を握れたなら」の歌詞について、指原さんは「会えるわけでもなく、会えないわけでもないというVTuberとファンの皆さんの関係性を、どう描くのが美しいんだろうって思った時に、ただ”遠距離恋愛と一緒だな”というように思った」と語っています。

VTuberとファンの距離感を遠距離恋愛に重ねるって、アイドル業界の最前線にいる指原さんならではの視点ですよね。

ソニーミュージック・bilibiliの役割分担

座組としては、ソニー・ミュージックエンタテインメントが日本側の制作・流通を担い、中国の動画プラットフォームbilibiliが中国市場での展開を担うという形でした。

bilibiliが絡んでいたからこそ、最後の卒業ライブも中国時間の24時に合わせてグローバル配信されたんです。

「日中をまたぐVTuberアイドル」って、当時としてもかなりレアな試みだったんですよね。

先行デビューメンバー3名のプロフィール

NHOT BOTの先行デビューメンバーは、すでに中国bilibiliで圧倒的な人気を誇っていた日本人VTuber3名でした。

3人合計で、当時bilibiliのフォロワーは194万人以上、YouTubeでも34万人以上という規模感だったんです。

神楽めあ

項目内容
名前神楽めあ(かぐらめあ)
愛称天使
身長155cm
デビュー前の所属ぱりぷろ→個人勢
当時のbilibili登録者約86.9万人

神楽めあさんは、ホロライブの湊あくあさんとの「めあくあ」コンビでも知られた人気VTuberです。

中国でも知名度が高く、まさに「日中で活躍するVTuber」を体現していた存在でした。

花園セレナ

項目内容
名前花園セレナ(はなぞのせれな)
愛称セレナちゃん、猫猫
身長156cm
当時のbilibili登録者約59.8万人

花園セレナさんは「あなたの飼い猫」という設定の猫耳キャラ。

中国のファンから誕生日メッセージをきっかけに中国進出した、というエピソードを語っていたんですよね。

緋赤エリオ

項目内容
名前緋赤エリオ(ひせきえりお)
愛称団長、エリオちゃん
身長170cm
当時のbilibili登録者約47.6万人

「幻想騎士団 団長」という肩書を持つ緋赤エリオさん。

声を使った趣味の活動から始まって、ファンの草の根的な拡散で一気に登録者が伸びた”奇跡の夜”を経験したベテランVTuberなんです。

3人とも、ただ人気というだけではなく、それぞれ違うルートで中国市場に食い込んでいたメンバーだったんですよね。

オーディションで選ばれた新メンバー3名

2021年12月のプロジェクト発表と同時に始まったオーディションを経て、2022年4月7日に新メンバー3名が発表されました。

ここから、まさに「シンデレラストーリー」の主役たちが登場するわけです。

雨音るな

「弾き語り女子」を掲げていた雨音るなさん。

身長152cm、誕生日は7月16日とされていて、デビュー日は2022年4月26日です。

ピンクと黒の地雷系っぽい衣装が印象的なメンバーでした。

UzuMe

「UzuMe(うずめ)」さんは、紫を基調としたクールな雰囲気のキャラクター。

サイドポニーに紫のメッシュが入った髪型で、6人の中でもちょっとミステリアスな立ち位置だったんですよね。

星羅ミント

ショートヘアにキャップという、ボーイッシュな雰囲気の星羅ミントさん。

青いジャケットにイエローのリボンという、元気いっぱいのビジュアルが印象的でした。

新メンバーは2022年4月26日にお披露目配信でデビューを飾り、ここから6人体制でのNHOT BOTがスタートします。

オーディションに応募する側からしたら、「ソニーとbilibiliと指原さんのプロジェクトに選ばれる」ってかなりの名誉だったはずで、まさにシンデレラに選ばれた瞬間だったんでしょうね。

グループ名「NHOT BOT」決定とデビューまでの流れ

2022年4月7日、YouTubeとbilibiliで「活動開始記念特別発表会」が生配信され、ついにグループ名が「NHOT BOT(ノットボット)」に決定したことが発表されました。

これに合わせて、第1弾シングルの配信開始やMV公開、新メンバーお披露目と、情報量がすごい1日だったんです。

グループ名「NHOT BOT」の由来

「NHOT BOT」というちょっと不思議な響きの名前には、しっかりとした意味が込められていました。

指原さんは「アニメーションでもなく、人間でもない、本当に新しい尊い存在、BOTじゃ全く無い、本当に新しい尊い存在」という思いから命名したと語っています。

「Not BOT」=「ボットじゃない」を変形させたネーミングなんですよね。

VTuberという存在を「新しい尊い存在」として捉える、指原さんなりのリスペクトが感じられて、けっこう胸に来ます。

楽曲「明日君の手を握れたなら」と「NHOT BOT」

NHOT BOTのリリース楽曲は次の2曲です。

楽曲リリース日備考
明日君の手を握れたなら2022年4月8日1stデジタルシングル/作詞:指原莉乃
NHOT BOT2022年8月8日2ndデジタルシングル

「明日君の手を握れたなら」のMVは、BUMP OF CHICKENや乃木坂46などのMVを手がけてきた東市篤憲監督が担当していて、振付はYouTubeフォロワー60万超えの@小豆さんだったんです。

VTuber企画とは思えないくらい、本格的なクリエイター陣が集結していたんですよね。

初の有観客ライブとTIF ASIA TOUR 2022

NHOT BOTは2022年6月13日、渋谷Spotify O-EASTで開催された「TIF ASIA TOUR 2022」で初ライブに出演しました。

デビューからわずか2か月足らずで有観客ライブのステージに立つって、けっこうスピード感がすごいですよね。

1年限定の活動はどうなった?卒業ライブまでの軌跡

そして、いよいよ本題の「結局どうなったの?」の部分です。

結論から言うと、NHOT BOTは当初の予定通り、2023年3月31日に1年間の活動を完走して幕を下ろしました。

バーチャルシンデレラプロジェクトのその後
引用:X

2023年3月31日「NHOT BOT Last Concert -Cinderella Night-」開催

卒業ライブ「NHOT BOT Last Concert -Cinderella Night- Graduation Day 2023」は、bilibiliで全世界に向けてグローバル配信されました。

ライブは1stシングル「明日君の手を握れたなら」でスタート。

AKB48の「ヘビーローテーション」や乃木坂46の「インフルエンサー」など、アイドルの先輩たちのカバー曲も披露して、「王道アイドル」を目指してきたNHOT BOTのコンセプトを最後まで貫いたんです。

ライブの内容と指原莉乃のコメント

MCではメンバー同士の第一印象や思い出を語り合い、1年間の活動を振り返るドキュメンタリー映像も上映されました。

最後は2ndシングル「NHOT BOT」で本編が終了し、アンコールで再び「明日君の手を握れたなら」を披露。

中国時間24時の鐘とともに、NHOT BOTはマイクを置いたんです。

シンデレラの魔法が解ける時間にあわせて終わるって、最後まで企画コンセプトをやり切ったなって感じがしますよね。

指原莉乃さんからもコメントが寄せられていて、「みんなの活動を見て、『VTuber』というコンテンツの可能性とすごさを、ものすごく実感しました」「『明日君の手を握れたなら』は私の中でトップクラスにお気に入りの曲です」と語っていました。

なぜ1年限定だったのか?企画意図の振り返り

1年限定という設計は、おそらく「シンデレラ」というモチーフと「期間を区切ることで生まれる物語」を最初から狙ったものだったはずです。

ダラダラ続けるのではなく、終わりを決めて全力で駆け抜ける。

これは指原さんがアイドル活動の中で何度も見てきた「卒業」というドラマを、VTuberにも持ち込んだ実験だったんじゃないかと、個人的には思っています。

解散後、メンバーはその後どうなった?現在の活動

ここからが、実は一番気になる人が多いところですよね。

卒業ライブの翌日にあたる2023年4月1日、ソニーミュージックから「雨音るなさんと星羅ミントさんはVTuberを引退、その他のメンバーは個人勢として活動を継続する」という発表があったんです。

メンバーごとの卒業後の動向を表で整理してみます。

メンバー卒業後の動向
神楽めあ個人勢として活動継続
花園セレナ個人勢として活動継続
緋赤エリオ個人勢として活動継続
UzuMe個人勢として活動継続
雨音るなVTuberを引退
星羅ミントVTuberを引退

個人勢として活動を継続しているメンバー

神楽めあさん、花園セレナさん、緋赤エリオさん、UzuMeさんの4名は、卒業後も個人勢のVTuberとして活動を続けています。

緋赤エリオさんは卒業ライブで「エリオママも今日で卒業しますので、明日からは緋赤エリオをよろしくお願いします!」と、グループメンバーの”ママ”役からの卒業と、個人としての継続を同時に告げていたのが印象的だったんですよね。

花園セレナさんも「これからそれぞれの道を頑張っていきますので、応援よろしくお願いします!」と、前向きな言葉でファンに別れを告げていました。

神楽めあさんに関してはいろんな意味でバズっているので、その存在感は健在と言えるでしょう。

VTuberを引退したメンバー

一方で、雨音るなさんと星羅ミントさんは、NHOT BOTの活動終了とともにVTuber自体を引退しました。

オーディションで選ばれてデビューし、約1年間の活動を経て卒業、そして引退という流れは、本当に「シンデレラの魔法が解けた」みたいな結末ですよね。

寂しさはあるけれど、最初から1年と決まっていた企画だからこそ、それぞれの選択を尊重したい、そんな気持ちになります。

プロジェクト全体の総括と「シンデレラストーリー」は実現したのか

メジャーデビュー、有観客ライブ、グローバル配信の卒業ライブ。

商業的な規模感だけ見れば、シンデレラストーリーとしては十分に成立していたんじゃないでしょうか。

ただ、参加メンバー全員にとっての「人生を変える時間」だったかというと、その答えは人それぞれですよね。

引退を選んだメンバーがいる一方で、ここでの経験を糧に個人勢として歩み続けているメンバーもいる。

それも含めて、ひとつの物語として完結しているのかな、と思います。

バーチャルシンデレラプロジェクトに関するよくある質問

最後に、検索でよく見かける疑問にまとめて答えておきますね。

バーチャルシンデレラプロジェクトとNHOT BOTは同じもの?

ほぼ同じものと考えて大丈夫です。

「バーチャルシンデレラプロジェクト(VCP)」がプロジェクト全体の名称で、その中で結成されたグループ名が「NHOT BOT」になります。

今でも楽曲は聴ける?

「明日君の手を握れたなら」と「NHOT BOT」の2曲は、卒業ライブ以降も各種音楽配信サービスで聴くことができる状態が続いています。

ただし配信状況は変わる可能性があるので、最新の状況は各サブスクサービスで確認してみてくださいね。

公式サイトやSNSはまだ残っている?

公式X(@VCP_jp_)のアカウントは「【活動終了】」と明記された状態で残っています。

公式サイトvirtual-cinderella.jpも記録的なアーカイブとして存在していて、当時の情報を振り返ることができます。

プロジェクトは成功だった?失敗だった?

「成功か失敗か」を一言で言い切るのは難しいですが、企画自体が当初の予定通りに完走したという意味では、間違いなく”やり切ったプロジェクト”でした。

ソニーミュージック×中国bilibili×指原莉乃という前例のない座組で、メジャーデビュー楽曲のリリースとグローバル配信の卒業ライブまで実現したのは、かなり大きな実績だと思います。

まとめ|バーチャルシンデレラプロジェクトが残したもの

ここまで、バーチャルシンデレラプロジェクトの始動から終了までを振り返ってきました。

ポイントを整理するとこんな感じです↓

  • 2021年12月に始動した、指原莉乃×ソニーミュージック×bilibiliの1年限定VTuberアイドル企画
  • 2022年4月にグループ名「NHOT BOT」を発表し、神楽めあ・花園セレナ・緋赤エリオ・雨音るな・UzuMe・星羅ミントの6人体制でデビュー
  • 楽曲「明日君の手を握れたなら」「NHOT BOT」をリリースし、有観客ライブも実施
  • 2023年3月31日、当初の予定通り卒業ライブをもって活動終了
  • 卒業後は4名が個人勢として活動継続、2名はVTuberを引退

VTuber業界では「終わりを決めて始まる」企画自体がレアで、しかもそれを最後までやり切ったという点で、NHOT BOTはかなり稀有な存在だったと思います。

メジャーレーベルと中国プラットフォームが組んでVTuberアイドルを生み出すという発想自体、あの時期だからこそ実現したものだったのかもしれませんね。

もし「あのとき推していたな」「気になってたけど追えてなかった」という方は、卒業後も活動を続けているメンバーのチャンネルをのぞいてみると、また新しい発見があるかもしれませんよ。

シンデレラの時計は止まっても、彼女たちの物語はまだ続いているんです。